やってはいけない英語対策 | Diploma受験で得られるもの

WSET Diploma試験は、英語が得意でない私にとって、無謀とも言える挑戦でした。

そもそもこの試験は、英語を母国語とする受験生でも難関とされている論述式試験です。

私がDiploma受験を始めたころ、日本でのDiploma取得者は10人にも満たず、日本語での情報がほとんどありませんでした。

英語のリサーチはもちろんのこと、当時は翻訳ソフトやスマホも使っていなかったので、苦労の連続でした。振り返ってみると、よく受験を決意したと思います。

Diplomaの学習は、D1(ワイン生産:栽培・醸造・熟成)から始まりますが、この科目は専門用語が多く、非常に難解です。

化学が苦手な私にとって、D1は特に辛かったです。読んでも読んでもわからない単語が次から次へと出てきて(しかも英語!)、その意味がわかっても内容が理解できないことも多々ありました。

しかし、そんな中で気づいたことがあります。

それは、「英語だから理解できない」のではなく、そもそも日本語でも十分に理解できていなかった、ということ。

母国語で理解できない内容を、英語でアウトプットできるはずがないですよね。だからこそ、まずは日本語で体系的に学習して理解を深めておくことをおすすめします。

そして、英語を勉強してからDiploma学習を始めますという方が多いですが、それはおすすめしません。

中学2年程度の英語の文法がある程度理解できている人なら、英語をわざわざ勉強する必要はありません。はっきり言って時間の無駄です。

英語はワインを学ぶという目的のための手段にすぎません。Diplomaの学習を進める中で必要な英語力は自然と身についていきます。

英語が苦手だからという理由でDiplomaへの挑戦を躊躇する必要はありません。

ワイン生産(栽培・醸造・熟成)の分野については、母国語で正確に理解しておくことが大切です。その際に、以下の本が役立つでしょう。

受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き〈2024年度版〉

イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門

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