事例を一つでも多く書こう

WSET Diploma試験に挑む受験生に試験本番で合格を掴むために、今一度覚えておいてほしい大切なポイントがあります。

それは、「とにかく事例を書くこと」。具体的な事例を挙げることであなたの回答に説得力が出て、加点のチャンスが広がります。

【1. 結論から】
試験では時間が限られています。英語の論述型試験では、最初に明確な結論を述べ、その後にわかりやすく説明するスタイルが求められます。何を言いたいのかをはっきりさせて、採点者にアピールすることができます。

【2. 具体的な事例を挙げる】
産地名、生産者名、ワイン名、ブランド名などを積極的に盛り込んでください。事例を書くことで、あなたが学んだ知識を具体的にアウトプットできていることを示すことができます。

例えば、オーストラリアのヤラ・ヴァレーで生産される冷涼な気候のシャルドネ、ブルゴーニュの著名な生産者の名前、流通における成功したブランド戦略など、あなたが学んだことを具体的な事例で示すことで点数を積み重ねることができます。

【3. さまざまな立場から考える】
WSET Diplomaの試験は、ワイン愛好家や評論家としての視点だけでは不十分です。テキストに書かれている内容を理解し、それを生産者・流通者・消費者などの異なる立場から考え、広い視点でアウトプットすることが重要です。たとえば、ワインの生産者として気候変動への対応をどうするか、消費者の変化するトレンドに対してどうブランディングするかなど、複合的な視点で事例を説明して加点を狙いましょう。

【4. 行き詰まったらPESTEL】
解答に詰まった時は、別の角度から論述することによって解答に深みを持たせることができます。

Political(政治的観点):
政府の規制や補助金、関税がワイン業界に与える影響はどうか。

Economic(経済的観点):
為替レートや経済成長率の変動がワインの価格や流通にどう影響を与えるか。

Sociological(社会的観点):
消費者の嗜好の変化、ワイン文化や飲酒習慣の進化がワインの人気にどのように影響しているか。

Technological(技術的観点):
新しい醸造技術や流通システムが、ワインの品質やコストにどのように影響するか。

Environmental(環境的観点):
気候変動や持続可能な農業がワイン産地や生産にどう関わっているか。

Legal(法的観点):
ワインの表示規制や輸出入に関する法律が業界に与える影響。

【5. 前向きでクリエイティブな提案】
単にワイン業界の現状を理解するだけでなく、どうしたら発展させることができるのか、クリエイティブなアイデアを含めた回答が求められます。たとえばサステナビリティや新しいマーケティング戦略に関する自分の視点を盛り込むことで点数を稼ぐことができます。

【6. ワイン業界の全体を俯瞰する】
問われるのは、単にテキストに書いてある知識を覚えているかではなく、その知識をどうワイン業界の発展に役立てられるかという広い視点です。Diploma試験では、生産者や流通者の立場に立ってアウトプットできる力を試されています。

あなたの挑戦を応援しています。

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