板橋第十小学校の探求発表会とCS(コミュニティスクール)委員会にオブザーバー参加してきました。
板橋第十小学校では、コミュニティ・スクール(CS)の活動を一つの大きなチームとしてとらえています。CS委員会だけでなく、PTAや寺子屋、同窓会、学校支援地域本部など、学校に関わるさまざまな人たちが情報を共有し合い、共通の目標に向かって動いている。その一体感が会議の進行や学校全体の雰囲気から感じられ、とても感銘を受けました。
今回のCS委員会では、学校全体で1年がかりで進められた「探求発表会」を見学し、それについて話し合う場が設けられていました。
探求発表会で見た、子どもたちの主体性
探求発表会は、学年ごとに設定されたテーマをもとに、児童たちが小グループに分かれて問いを立て、調べ、考え、そして発表する形式で行われました。一斉授業とは違い、グループごとの活動が中心となるため、子どもたち一人ひとりが主体的に学ぶ姿が印象的でした。
例えば、「なぜ働くのか?」というテーマを討論するセッションでは、大人も混ざったグループで全員が意見を出し合い、話し合いを進めました。その場を進行し、意見を引き出す役割も児童たちが担当。自分たちの手で場を動かしている姿には感動すら覚えました。
また、発表者たちは短時間のプレゼンを何度も繰り返すことで、自分の意見を効果的に伝えるスキルを磨いていました。参加者側としても、他の学年やグループの発表を受ける中で、探求的な学びの広がりを実感できました。
学校全体で進める探求活動の魅力
板十小では、学校全体で「探求学習」を設計しています。ただの研究発表ではなく、「学校が目指すゴール」や「子どもたちの未来像」を考え、そのために必要な力を養うよう、授業が計画されているのです。この仕組みは、教員全員で共有されており、探求活動が学校全体の取り組みとして進んでいることがわかりました。
さらに、「探求発表会」という形式をとることで、従来の「研究授業」と比べて教員の負担を軽減し、働き方改革にもつながっている点も印象的でした。
自分の学校に活かしたいこと
今回の経験を通じて、児童たちが自分たちで考え、意見を出し合い、行動する力を育むことの重要性を改めて感じました。そして、それを支える教員や地域の方々との協力体制が、学校づくりのカギになることも実感しました。
板十小で学んだ素晴らしい取り組みを、自分が関わる学校にどう活かせるのか、これから具体的に考えていきたいと思います。
**「子どもたちを真ん中に据えた学校づくり」**というテーマを念頭に、これからも地域や学校との連携を深めていきたいです。
まとめ
板橋第十小学校の探求発表会は、子どもたちの可能性を引き出す素晴らしい取り組みでした。学校全体が一つになり、児童たちの主体性を育むその姿勢から、多くの学びを得ることができました。この経験を自分の活動にどう活かせるのか、楽しみながら考えていきたいと思います。